留学生の就職活動はいつから?1年間の流れとやること

最終更新日:2026年11月4日

結論:日本の大学を卒業して就職する場合、準備は卒業の約1年半前(大学3年生の春ごろ)から始めるのが一般的な目安です。 政府の要請では、会社説明会などの広報活動は卒業年度の直前の3月1日以降、面接などの選考は卒業年度の6月1日以降、正式な内定は10月1日以降とされています。ただし、実際の日程は会社や業界で大きく異なります。この記事では、時期ごとのやることを整理します。

就職活動の基本ルールと日程

政府は、経済団体などに対して、就職・採用活動の日程を守るよう要請しています。日程の原則は次のとおりです(内閣官房、2027年度卒業・修了予定者向けの要請より、2026年11月時点)。

項目 原則の時期
広報活動(会社説明会など)の開始 卒業・修了年度に入る直前の3月1日以降
採用選考活動(面接など)の開始 卒業・修了年度の6月1日以降
正式な内定 卒業・修了年度の10月1日以降

この要請は、会社の採用活動を法的に縛るものではありません。また、春休み以降に行う一定の専門活用型インターンシップ(2週間以上)で高い専門性が認められた学生は、6月より前に選考へ進める例外もあります。実際には、上の日程より早く動く会社もあります。

「内々定」とは、正式な内定の前に会社が出す採用の約束のことです。10月1日より前に内々定が出るのは、このためです。日程は毎年見直されるため、卒業の年度にあたる最新の要請は、内閣官房の公式ページで確認してください。

時期別スケジュール(大学3年生・大学院1年生の場合)

次の表は、日本の大学を3月に卒業し、4月に入社する場合の一般的な目安です。日程は会社と業界で大きく異なります。 公務員や一部の業界は、別の日程になることがあります。

時期 やること ポイント
大学3年 春(4〜6月) 自己分析、業界・会社の情報収集、大学のキャリアセンターに登録 自分の強み、日本で働きたい理由、希望の仕事を言葉にする
大学3年 夏〜秋(7〜10月) インターンシップの応募・参加 募集時期は会社ごとに異なる。応募書類の準備を始める
大学3年 冬(11〜2月) 履歴書・エントリーシートの作成、模擬面接、日本語の準備 履歴書の書き方を確認する
大学3年 3月 会社説明会・エントリーの本格化 広報活動の解禁日。複数社に並行して応募する
大学4年 4〜5月 筆記試験・面接の準備と実践 面接でよく聞かれる質問を練習する
大学4年 6月〜 採用面接、内々定 6月は選考解禁の月。内々定後も他社の状況を確認する
大学4年 10月 正式な内定、内定式 在留資格の変更準備を進める
翌年 4月 入社 就労できる在留資格への変更が許可されていることを確認する

大学院生、専門学校生、9月卒業の方は、時期がずれることがあります。学校のキャリアセンターや留学生担当窓口に、自分の学年での目安を確認してください。

各段階で何をするか

自己分析: 自己分析とは、自分の経験や強みを整理して、仕事選びの軸を作る作業です。留学の理由、学んだこと、アルバイトの経験を書き出すと、応募書類の土台になります。

インターンシップ: 仕事を短期間体験する機会です。会社を知るだけでなく、日本の職場の雰囲気や必要な日本語を確認できます。

エントリーと説明会: エントリーとは、会社に応募の意思を示す手続きです。説明会では、仕事内容に加えて、外国人社員の有無や入社後のサポートも質問できます。外国籍の方を採用する会社の考え方は、企業が外国人応募者に見ているポイントで解説しています。

面接: 志望動機、自己PR、日本で働きたい理由が中心になります。留学生には、在留資格や、卒業後も日本で長く働く意思について聞く会社もあります。

内定: 内定が出たら、入社日、勤務地、給料、仕事内容を書面で確認しましょう。不明な点は、承諾する前に会社へ質問してください。

ハローワークの留学生向け支援

留学生は、ハローワークの外国人向けの窓口を使えます。厚生労働省が運営する外国人雇用サービスセンターは、東京、愛知、大阪、福岡にあります。福岡労働局の案内では、留学生コーナーの対象者は、大学・大学院・短期大学・高等専門学校・専門学校を卒業予定または翌年卒業予定の「留学」の在留資格の方と、専門的・技術的分野の在留資格で卒業後3年以内の方です(同センターの案内、2026年11月時点)。

福岡の案内にある支援内容は、次のとおりです。

  • 求人情報の検索
  • 企業が参加するミニ面接会
  • 就職活動やエントリーシートの書き方のセミナー
  • 就職支援の相談員によるオンライン相談と面接練習
  • 就職が決まった後の在留資格に関する相談

実施している支援は、地域やセンターによって異なります。利用前に、最寄りのセンターまたはハローワークに、対象者、予約方法、必要な持ち物を確認してください。

在留資格の背景知識

ここでは一般的な背景だけを説明します。個別の判断はできません。

「留学」の在留資格では、原則として、会社員として働くことはできません。卒業後に会社で働くには、仕事内容に合った就労できる在留資格へ変更する必要があります。出入国在留管理庁は、4月入社を希望する場合、12月1日から1月末までに変更を申請するよう案内しています(出入国在留管理庁、2026年11月時点)。卒業前でも、卒業見込証明書で申請を受け付けています。

卒業後も就職活動を続けたい場合は、一定の条件のもとで、就職活動のための「特定活動」へ変更する制度があります。大学などの推薦状と、就職活動を続けていることを示す資料が必要とされています。対象となる学校の範囲や期間は、出入国在留管理庁の案内で確認してください。

よく選ばれる在留資格の一つは「技術・人文知識・国際業務」です。仕組みは技術・人文知識・国際業務の解説で説明しています。自分の仕事内容で変更できるかどうかは、出入国在留管理庁(外国人在留総合インフォメーションセンター 0570-013904)または行政書士にご確認ください。

よくある質問

Q. 留学生が日本語を話せなくても就職活動はできますか。 A. 会社によってはできます。ただし、日本語を使う場面が多い仕事では、求人に日本語レベルが書かれています。応募前に求人票の条件を確認し、面接で使う日本語の練習もしておきましょう。

Q. 大学4年生から就職活動を始めても間に合いますか。 A. 間に合う場合はあります。ただし、早い時期に募集を締め切る会社も多いため、選べる求人が少なくなることがあります。卒業後に募集を続ける会社もあるので、情報収集は今すぐ始めましょう。

Q. 就職活動で必要な書類は何ですか。 A. 一般的には、履歴書とエントリーシート(会社が用意する応募用紙)です。会社によっては、成績証明書や卒業見込証明書も求められます。

Q. 卒業後も就職活動を続けられますか。 A. 一定の条件を満たせば、就職活動のための「特定活動」へ変更できる制度があります。推薦状などが必要なため、早めに学校の留学生担当窓口へ相談してください。

Q. 内定をもらったら、在留資格はどうなりますか。 A. 就労できる在留資格への変更が必要です。会社から内定通知などの書類を受け取り、出入国在留管理庁の案内に沿って手続きします。

次のステップ

自己分析と並行して、実際の求人を見ておくと、必要な日本語力や条件がわかります。経験が少なくても応募しやすい求人は未経験歓迎の求人を見る、IT系ならITエンジニアの求人を見る、エリアで探すなら東京の求人を見るから探せます。

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最終更新日:2026年11月4日。制度は変更されることがあります。最新情報は内閣官房、出入国在留管理庁、ハローワークなどの公式サイトでご確認ください。

参考にした公的情報

制度は変更されることがあります。最新の情報は、出入国在留管理庁・厚生労働省などの公式サイトで確認してください。