機械・電気エンジニアで働く外国人|仕事内容・必要な力・求人の探し方

最終更新日:2026年11月5日

結論:機械・電気エンジニアの求人は、職種名が同じでも「何を作る会社で、どの工程を担当するか」で仕事が大きく変わります。求人票では、担当工程・勤務地(工場の有無)・使う日本語や英語・残業と固定残業代の4点を先に確認しましょう。 日本語と英語がどの程度使われるかは、会社により異なります。この記事では、仕事の種類、必要な知識と資格の考え方、図面やCADの経験の伝え方、求人票の見方、探し方を整理します。IT系のエンジニアを考えている方は、ITエンジニアの仕事の探し方もあわせて読んでください。

機械・電気エンジニアの仕事の種類

機械・電気系の技術職は、ものづくりの工程ごとに役割が分かれています。以下は一般的な分け方であり、会社によって呼び方や担当範囲は異なります。

仕事の種類 主な内容の例 求人票で見る言葉の例
設計・開発 製品の仕組みや部品の形を考え、図面にまとめる 機械設計、電気回路設計、製品開発
生産技術 工場で効率よく安全に作る方法を考え、設備や工程を改善する 生産技術、工程設計、設備導入
品質管理・品質保証 製品が基準を満たしているか検査し、不具合の原因を調べる 品質管理、検査、品質保証
保全・設備管理 工場の機械や電気設備を点検し、故障を防いで修理する 設備保全、メンテナンス
施工管理・現場技術 設備や電気工事の現場で、工程・安全・品質を管理する 電気施工管理、現場代理人

職業ごとの詳しい説明は、厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)で調べられます。ただし、この記事の作成時に職業ページの本文を自動では確認できなかったため、各職種の公的な定義は掲載していません。気になる職種は job tag の該当ページでご確認ください。

表の内容は一般的な整理です。同じ「設計」でも、自動車部品の設計と、産業用ロボットの設計では、必要な知識が違います。求人票の仕事内容欄にある製品名や工程名まで読んで、自分の経験とのつながりを確かめましょう。

必要な知識と関連する国家資格

機械・電気エンジニアでは、学歴や専攻で学んだ知識に加えて、実務の経験が見られることがあります。ただし、必須とされる資格や経験は求人ごとに異なります。「歓迎」と書かれた条件と「必須」の条件を分けて読みましょう。

電気分野では、国家試験として次の2系統があります。電気技術者試験センターの公式サイトによると、同センターは次の試験を実施しています(2026年11月時点、出典:電気技術者試験センター)。

試験 区分
電気主任技術者試験 第一種・第二種・第三種
電気工事士試験 第一種・第二種(学科試験と技能試験)

試験の方式(CBT か筆記か)、日程、受験資格、申込方法は年度によって変わるため、受験を考える場合は同センターの最新の公式ページで確認してください。

技術部門を持つ国家資格として、技術士もあります。技術士の制度や第一次試験・第二次試験の内容、日程、要件は、日本技術士会の公式ページでご確認ください。

機械系の資格については、この記事では試験実施団体の公式ページで内容を確認できなかったため、紹介していません。資格を取るかどうかは、応募したい求人の応募条件や歓迎条件を見て判断するとよいでしょう。

日本語と英語は「会社により異なる」

機械・電気エンジニアの現場で使う言語は、会社や部署によってかなり違います。JLPTの公式説明では、N2は幅広い場面で使われる日本語をある程度理解できるレベルとされています(出典:JLPT公式サイト)。求人票に「N2以上」などの記載があれば、一つの目安になります。

日本語を使う場面の例は、次のとおりです。

  • 読む:図面、仕様書、作業手順書、社内の技術資料
  • 書く:不具合の報告書、設計変更の連絡、日報や議事録
  • 話す・聞く:現場の作業者との打ち合わせ、他部署との調整、顧客への説明

海外拠点や海外の取引先が多い会社では、英語の資料やメールを使うこともあります。一方で、社内の連絡はほぼ日本語、という会社もあります。どちらが中心かは、求人票だけでは分からないことが多いため、面接で「一日のうち日本語・英語を使う場面」を聞いておくと安心です。

現場では、専門用語や略語が使われます。入社前にすべて覚える必要はありませんが、自分の専門分野の用語を日本語で言えるようにしておくと、面接でも役立ちます。日本語力ごとの探し方は、日本語N2以上の求人の探し方で整理しています。

図面・CADの経験の伝え方

図面やCAD(コンピューターで設計図を描くソフト)の経験は、職務経歴書に「何を」「どのくらい」「どんな立場で」行ったかを具体的に書くと伝わりやすくなります。以下は一般的な書き方の考え方です。

書く項目 書き方の例(架空の例)
使えるソフト 2D CAD、3D CAD、回路設計ソフトなど。製品名とおおよその使用年数
担当した製品・部品 「産業用機械の駆動部品の設計」など、分野が分かる表現
自分の役割 設計全体か、一部の部品か、図面の修正や検図か
成果 部品点数の削減、不具合の減少など、数字で示せるものがあれば記載

上の表の例は説明のための架空の例です。ご自身の経験に置き換えて使ってください。社外秘の情報は書かず、製品名や数字は公開してよい範囲にとどめましょう。

母国と日本では、図面の描き方の規則(図面の様式や記号など)が異なる場合があります。そのため、応募時には「日本式の図面を読んだ・描いた経験があるか」を聞かれることがあるかもしれません。ない場合は、学習中であることや、近い経験を正直に伝えてください。職務経歴書の全体の書き方は、日本の履歴書の書き方を参考にしてください。

求人票で確認したいポイント

機械・電気エンジニアの求人では、仕事そのものに加えて、働く場所と働き方の確認が重要です。次の項目を求人票で比べましょう。

確認項目 見るポイント
勤務地 本社か工場か。通勤の手段、近くの住まいを探しやすいか
工場の有無 工場内で働く時間の割合、現場作業や立ち仕事の有無、安全面の決まり
担当工程 設計・生産技術・品質管理・保全のどれか。顧客対応の有無
残業 月の残業時間の目安、繁忙期の有無
固定残業代 給与に含まれる残業代の時間数と金額
転勤・出張 転勤の有無と範囲、海外出張の頻度
日本語・英語の条件 「N2以上」などの記載、英語を使う場面
研修 入社後の技術研修、先輩のサポートの有無

固定残業代(みなし残業代)とは、一定時間分の残業代をあらかじめ給与に含めて支払う仕組みです。厚生労働省のリーフレットは、募集や求人票で固定残業代制を採用する場合、固定残業代を除いた基本給の額、固定残業代に関する労働時間数と金額等の計算方法、固定残業時間を超えた分の割増賃金を追加で支払う旨の3点を明示するよう求めています(2026年11月時点、出典:厚生労働省)。「月給25万円」と書かれていても、その金額に固定残業代が含まれているか確認してください。手取りの考え方は日本の給与の手取りの見方が参考になります。

工場がある会社では、勤務地が都市部から離れている場合があります。通勤や引っ越しも含めて考えるなら、外国人の部屋探しのポイントも確認しておくと安心です。

在留資格については公式情報で確認する

エンジニア職で働くための在留資格は、仕事内容と学歴・経験などの関係で判断されます。この記事では個別の判断はできません。一般的な考え方は、技術・人文知識・国際業務ビザの基礎知識で説明しています。

特に、工場の現場作業が中心の仕事は、在留資格によって認められるかどうかが異なる場合があります。自分の在留資格で希望する仕事ができるかは、出入国在留管理庁または専門家(行政書士等)に確認してください。会社の採用担当者に聞くのも一つの方法です。

機械・電気エンジニアの求人を探す方法

NAKAMA日本就職では、技術系の求人を職種から探せます。まずエンジニアの求人一覧を見て、仕事内容や条件を比べてみてください。工場が集まる地域で探したい方は、愛知県の求人を見るのように、エリア別の一覧も使えます。日本語力に合わせて探すなら、日本語N3以上の求人や日本語N2以上の求人も確認できます。

特定の分野があるときは、「機械設計」で求人を検索するのようにキーワード検索が便利です。「生産技術」「品質管理」「設備保全」など、複数の言葉で試してみてください。日本語や応募書類に不安がある方は、ハローワークの外国人雇用サービスセンターで職業相談を受けることもできます。利用の際は在留カードが必要です。

よくある質問

Q. 機械・電気の資格がないと応募できませんか。 A. 応募できる求人もあります。資格が必須かどうかは求人ごとに違うため、応募条件の「必須」と「歓迎」を分けて確認してください。資格がない場合は、学んだ内容や実務経験を具体的に伝えることが大切です。

Q. 日本語がN2に届いていなくても、エンジニア職はありますか。 A. 求人によって条件は異なります。日本語の条件がN3程度の求人や、英語を使う場面が多い求人もあります。ただし、現場や他部署とのやり取りで日本語を使う場面はあるため、仕事内容と日本語の条件をあわせて確認しましょう。

Q. 母国で設計の仕事をしていました。日本で経験として認められますか。 A. 認められるかどうかは会社の判断によります。担当した製品、使った設計ソフト、自分の役割を職務経歴書に具体的に書くと、経験が伝わりやすくなります。日本式の図面の経験の有無も聞かれることがあるため、正直に説明してください。

Q. 工場で働く仕事と、オフィスで働く仕事はどう見分けますか。 A. 求人票の勤務地、仕事内容、勤務時間の欄で確認できます。設計は事務所中心、保全や品質管理は工場内の作業が多い、という違いはありますが、会社によって異なります。記載が分かりにくいときは、面接で一日の流れを聞いてみましょう。

Q. 固定残業代が入っている求人は避けるべきですか。 A. 一概には言えません。固定残業代そのものは制度として認められていますが、時間数と金額が明記されているかが大切です。基本給の額と、何時間分の残業代が含まれるかを必ず確認してください。

次のステップ

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最終更新日:2026年11月5日。制度は変更されることがあります。最新情報は厚生労働省(職業情報提供サイト job tag、ハローワーク)・電気技術者試験センター・日本技術士会・日本語能力試験JLPT公式サイトなどの公式サイトでご確認ください。在留資格に関する最新情報・個別の判断は、出入国在留管理庁または専門家(行政書士等)にご確認ください。

参考にした公的情報

制度は変更されることがあります。最新の情報は、出入国在留管理庁・厚生労働省などの公式サイトで確認してください。