事務職・貿易事務で働く外国人|仕事内容と探し方
結論:事務職は、一般事務・営業事務・貿易事務など、支える相手や扱う書類によって仕事が分かれます。貿易事務は輸出入に関わる書類を扱う事務で、語学力を活かせる場面がある一方、求められる日本語力やPCスキルは求人によって異なります。 この記事では、3つの事務の違い、貿易事務の仕事内容、関連する資格の考え方、求人票の確認点、探し方を整理します。
一般事務・営業事務・貿易事務の違い
3つの事務の違いは「誰を、何の書類で支えるか」です。厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)には、それぞれの職業ページがあります(2026年11月時点、出典:厚生労働省 job tag)。
| 種類 | 仕事のイメージ | 主な書類・業務の例 |
|---|---|---|
| 一般事務 | 部署の事務全般を担う(庶務とも呼ばれます) | 文書の作成・整理、データ入力、電話・メール対応、郵便物の発送、備品の管理 |
| 営業事務 | 営業担当を支える | 見積書・納品書の作成、受注情報の入力、納期の調整、顧客からの問い合わせ対応 |
| 貿易事務 | 海外との取引に関わる書類や手配を扱う | 契約書や輸出入書類の作成、貨物の輸送手配、取引先との連絡 |
上の表の内容は、job tagの各ページに書かれた説明を要約したものです。実際の業務の範囲は、会社によって異なります。たとえば同じ「営業事務」でも、営業担当の補助が中心の会社と、営業組織の管理が中心の会社があります。
求人票では職種名だけでなく、仕事内容欄の具体的な業務を読んで判断しましょう。
貿易事務の仕事内容
貿易事務は、海外との取引で必要なデータを整理し、契約書や輸出入に関わる書類を作成する仕事です。job tagの「貿易事務」のページでは、書類の例として、インボイス(送り状)、船荷証券(貨物を船で運ぶときの書類)、梱包明細書などが挙げられています(2026年11月時点、出典:厚生労働省 job tag)。
貿易事務の業務は、会社の取引内容によって変わります。以下は一般的な業務の例です。
- 輸出入の書類の作成と確認
- 貨物の輸送の手配(運送会社や船会社との連絡)
- 通関(貨物を輸出入するときに税関で行う手続)に関する通関業者との連絡
- 海外の取引先とのメールのやり取り
- 取引の記録、請求や支払いに関する書類の整理
勤務先は、商社やメーカー、通関業者などが考えられますが、求人によって異なります。貿易事務は、日本語での社内連絡や書類作成と、英語など外国語での海外とのやり取りの両方がある場合があります。どちらの比重が高いかは求人ごとに違うため、仕事内容欄で確認してください。
貿易事務と通関士の関係
貿易事務に就くために、通関士の資格が必要とは限りません。通関士は、貿易事務とは別の専門職で、貿易事務の関連資格として知られています。
税関の公式ページによると、通関士は、通関業者が税関に提出する輸出入の申告書などの内容が適正かを審査する専門家です。通関業者は、通関業務を行う営業所ごとに通関士を置く必要があります。通関士になるには、国家試験の通関士試験に合格し、勤務先の通関業者の申請に基づく財務大臣の確認を受ける必要があります(2026年11月時点、出典:税関)。
通関士試験は、昭和42年以降、年1回実施されています(出典:税関)。受験資格、試験科目、申込期間、受験料などは年度ごとに公告されるため、受験を考える場合は税関の最新の公式ページで確認してください。
貿易に関する他の検定や資格については、この記事では公式ページで内容を確認できなかったため、紹介していません。資格を取るかどうかは、応募したい求人の「歓迎条件」や、実際の業務に必要かを見て判断するとよいでしょう。
求められる日本語とPCスキル
事務職で求められる日本語力とPCスキルは、求人によって異なります。事務の仕事で日本語を使う場面の例を、次の表にまとめます。
| 場面 | 具体例 |
|---|---|
| 読む | 社内の通達、取引先からのメール、契約書や注文書 |
| 書く | メール、報告書、書類への入力・記録 |
| 話す・聞く | 電話応対、上司や他部署への確認、取引先との連絡 |
求人票に「N2以上」などの記載があれば、一つの目安になります。JLPTの公式説明では、N2は幅広い場面で使われる日本語をある程度理解できるレベルとされています(出典:JLPT公式サイト)。ただし、実務では、試験の級だけでなく、メールの文章や敬語を使えるかが見られることもあります。
PCスキルも求人ごとに異なります。ExcelやWordの利用を前提とする求人もあれば、社内の専用システムへの入力が中心の求人もあります。求人票の「必要なスキル」欄に、使うソフトや操作の範囲が書かれているか確認しましょう。
日本語に不安がある方は、日本語の条件を段階的に比べながら探せます。日本語N2以上の求人を見る方法のほか、日本語N3以下も含む求人の探し方も参考になります。
求人票で確認したいポイント
事務職の求人は、同じ職種名でも仕事の範囲に差があります。次の項目を比べましょう。
| 確認項目 | 見るポイント |
|---|---|
| 仕事の範囲 | 電話応対、来客対応、データ入力、書類作成のうち、どれが中心か |
| 使う言語 | 日本語のみか、英語など外国語を使う場面があるか、その頻度 |
| PCスキル | 使うソフト(Excel、Word、基幹システムなど)と必要な操作 |
| 雇用形態 | 正社員、契約社員、派遣社員の別。更新の有無 |
| 残業・繁忙期 | 月の残業時間の目安、締め日や納期前の忙しさ |
| 研修・教育 | 入社後に貿易の用語や書類を教えてもらえるか |
| 在籍する外国人 | 外国籍の社員が働いているか |
貿易事務は、船の出発日や納期など、期限が決まっている業務があります。繁忙期の働き方は、面接で確認しておくと安心です。正社員の求人の見方は外国人が正社員で働くための基礎知識で整理しています。
応募時には履歴書と職務経歴書を準備します。書き方は日本の履歴書の書き方を参考にしてください。語学力を活かす別の働き方として、通訳・翻訳の仕事もあります。
事務職・貿易事務の求人を探す方法
NAKAMA日本就職では、事務職の求人を職種から探せます。まず事務・管理系の求人一覧を見て、仕事内容や条件を比べてみてください。語学力を条件に探す場合は、日本語N2以上の求人も確認できます。
貿易事務に絞りたいときは、「貿易事務」で求人を検索するのようにキーワード検索が便利です。勤務地を絞るなら、東京の求人を見るや大阪の求人を見るなど、エリア別の一覧も使えます。
求人は、貿易事務の名前でなく「輸出入」「通関」「海外取引」などの言葉で書かれていることもあります。検索するときは、複数のキーワードを試してみましょう。在留資格によって働ける仕事の内容が異なるため、希望する仕事が自分の在留資格で認められるかは、出入国在留管理庁に確認してください。
よくある質問
Q. 貿易事務の仕事に、英語は必要ですか。 A. 求人によって異なります。海外の取引先とメールで連絡する求人もあれば、日本国内の通関業者や運送会社との連絡が中心の求人もあります。求人票の「使う言語」や「必要な語学力」の記載を確認してください。
Q. 通関士の資格がないと貿易事務に応募できませんか。 A. いいえ、応募できる求人もあります。通関士は、通関業者などで通関業務を担う専門の資格です。貿易事務の求人で資格が必須かどうかは、求人票の応募条件で確認しましょう。
Q. 事務職は未経験でも応募できますか。 A. 求人によっては応募できます。「未経験歓迎」の求人でも、PCスキルや電話応対の力が見られることがあります。求人票の応募条件と、入社後の研修の有無を確認してください。
Q. 一般事務と営業事務で、どちらが外国人に向いていますか。 A. 向き不向きは、一概には言えません。一般事務は業務の範囲が広く、営業事務は営業担当や顧客との連絡が多くなる傾向があるとされますが、会社によって異なります。仕事内容欄で、電話・メール・書類のどれが中心かを比べてください。
Q. 派遣の事務の仕事もありますか。 A. 雇用形態は求人ごとに異なります。派遣社員、契約社員、正社員のどれかは、求人票の雇用形態欄に書かれています。契約期間と更新の有無を、応募前に確認しましょう。
次のステップ
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最終更新日:2026年11月5日。制度は変更されることがあります。最新情報は厚生労働省(職業情報提供サイト job tag)・税関・日本語能力試験JLPT公式サイトなどの公式サイトでご確認ください。在留資格に関する最新情報・個別の判断は、出入国在留管理庁または専門家(行政書士等)にご確認ください。
参考にした公的情報
- 事務の仕事(厚生労働省 職業情報提供サイト job tag)
- 貿易事務 職業詳細(厚生労働省 職業情報提供サイト job tag)
- 一般事務 職業詳細(厚生労働省 職業情報提供サイト job tag)
- 営業事務 職業詳細(厚生労働省 職業情報提供サイト job tag)
- 通関士制度の概要(税関 カスタムスアンサー8001)
- 通関士になるには(通関士試験について)(税関 カスタムスアンサー8002)
- 日本語能力試験JLPT N1〜N5:認定の目安
制度は変更されることがあります。最新の情報は、出入国在留管理庁・厚生労働省などの公式サイトで確認してください。
